女の子の、部屋で始まって部屋で終わる、「そんな関係で良いよ」なんて、基本的に強がりだと思ってくれて間違いないし、彼の声は2年前と変わらず優しくてエロくてあたしを狂わせるには十分すぎた。
このままじゃダメだって思って、泣きながら君の家のカードキーをポストに突っ込んで歩いた春の日を思い出していた。残業ばかりで、いつも帰るのが遅かった君を待っていたあのサイゼリヤも鮮明に思い出せるよ。気付けばいつも泣きそうな顔していたなって、この前サヨナラしたばかりのセフレに対してもそんな感じだったなって呆れてるよ。初めて会った時も、久しぶりに会った時も、約束をすっぽかされたあたしのワガママを埋め合わせてくれてたな、なんて、隙間に入り込むのが上手いな、君らしいよねなんてクスッとしちゃった。本当に大好きだったし、だからこそ大嫌いだったよ。
この前、あ〜この人あたしに似てるなって思った。息をするように取り繕っているから、ずっと何考えてるか分からなかった。けどあたしも23年間生きてきて、多分それってクセでやってるからどうしようも出来ないよなって分かった。似てるなって思ってた。
でもあたし、昔の自分の書いたものとか吐いたものとか見て、気付いたんだけど、似てるんじゃなくて、あたしは彼のそんな姿に擬態してたんだろうなって、取り繕ってきたんだろうなって思った。それから、求めすぎてたんだろうなあって思った。
ただ2年間で人は変わるし、何が起きるか分かんないよって話です。
まとまりないからこれくらいにしとこ、じゃね。