倫理観ちゃんのブログ

最高の人生にする

夢で会えたら

今日、夢に好きな人が出てきた。

 

地元が一緒なだけで、学年も違うのに、学校だって違うのに、夢の中で彼はあたしの高校の先輩だった。学祭を一緒に回っていて、楽しそうに写真を撮る他の生徒を見て「陽キャはいいよなあ、俺もああやって写真撮りてえ」と夢の中の彼が笑うので、あたしは「あたしと撮りましょうよ」って言おうとしていた、言えなかった。

あたしの教室まで並んで歩いて、部屋にクラスメイトがいるのを見て、入ることを諦めた。一緒にいるところを見られたら絶対に突っ込まれる気がしたし、彼はそれを望んでいないように思えたから。

「俺の教室行くかあ」って歩き出した背中を、夢の中のあたしは必死に追いかけていた。人でごった返す廊下で、すれ違う人に羨ましいと思われている気になって誇らしかった。なにより彼が自分のテリトリーにあたしを入れてくれることが嬉しかったように記憶している。彼の教室には、彼の友達らしき男の人がいて、後ろに立つあたしと彼を見比べて「えっ彼女!?」と驚いた。知っていたけど、夢でも現実でもそう答えると分かりきっていたけど「いや、違う」と素っ気なく答える彼にあたしは傷付いていた。でも平気なフリをして微笑んでいた。

 

そこで夢は覚めた。

 

事実、あたしが彼に会ったのは一年前で、彼の大学生時代の彼女は知っているその時を、あたしは知ることはできない。彼のインスタにコメントをする地元の女の子は知っているその時を、あたしは思い出として話すことはできない。知り得なかった彼のその時を、あたしは夢でしか補完することが出来ない。夢から覚めてそんな事に気付いて、当たり前なのに悔しくて仕方がなかった。

触れることもできるのに、キスだって、セックスだってできるのに、手に入れられなくて、なんかもうおもしろい。

それにあたしはとうとう夢でも彼に対して臆病になりすぎてしまっていて、もうダメだなあなんて笑った。

 

何度か彼が出てくる夢を見たことがある。

その中で、決まってあたしは抑えきれない「好きです」って言葉を口走ってしまって、彼は困ったように笑っていた。現実では口にできない言葉を夢の中で消化していた。それさえもできなくなってしまった。

情けなくて消えちゃいたい。

 

でも今日も泣くことしかできないから自分を騙して傷付いてないフリしてる。

彼に出会ってからそれだけは上手くなった。偉いじゃんって褒めてよ、気付いてないだろうけど。

 

我ながらクサすぎるブログのタイトルにセンスねえなあってゲラゲラ笑った。

ほらみんな笑ってくれよ、この滑稽な女の恋を。