久しぶりに吐き出したくなる、お酒も飲んでないのに。
木造ワンルーム築7年、なんてことないアパートでどーでもいい音楽をかけながら、君があたしを見つめるときの目を思い出してみる。
熱に浮かされたみたいな、でも真っ直ぐな目で見つめながらあたしを抱く、そんな君の目が好きで、憎たらしくて、吐きそうになる。喉の奥がグッとなる。好きでもないのにそんな顔しないでよ。
1番にならなくても別にいいかもしれない。ほかに女の子がいようと、いいかもしれない。ただこの関係に名前を付けたいだけで、第三者に君の話をするときに、なんて呼べばいいか迷うあの瞬間を無くしたい、ただそれだけ。