倫理観ちゃんのブログ

最高の人生にする

ただ君の正解になりたかっただけだよ

「僕は君の特別になりたかった」

 

なんて、ありきたりな文章を書き上げてみて反吐が出る。何回でも繰り返すクソみたいなすれ違いに、そろそろ学べよ、と呆れかえる。まあ、いわゆる、これは、痴情のもつれ。それでいて、方向性の違い。バンドだったらメンバー脱退、解散、もしくは逃走。逃走できるような度胸も無いし、そこまで嫌いになれない。だってセックスの相性めちゃくちゃ良いじゃん、あたしたち。いや待って、これも認識のズレ?過度な期待をもうしたくないので、あなたの言葉で口にしてもらっていいですか?「今まででいちばん気持ちいい」うん、そうだよね。分かったから、好きな気持ちはしまっておくから、またお酒飲もうね、お盆とか。え、サウナ?あ〜みんな好きだよね、そんなに気持ちいいんだ、そうなんだ〜。は?もう一回言って、「セックスよりサウナのほうが気持ちいい」……あ、そっかオッケーわかった。もう22:30だし帰るね、またね。

 

賃貸特有のバタンって音で玄関の扉が閉まって、自宅までの夜道を歩いた。泣きながら歩けたらドラマみたいでよかったけど、涙は出なかった。代わりに手に力が入らなくて落っこちたケータイがコンクリの上でゴロゴロ転がった。こういう時自分がMVの主人公みたいになれる失恋ソングを教えて欲しいと思う。まあ、あたしなんて頑張ってもせいぜいカラオケの曲中で流れる時代遅れの映像だな。普通に、普通に、大好きだったから悲しかった。ちょうど家が近くて、ちょうど楽しい時間を過ごせて、ちょうど身体の相性が良かった、それって結構レアだと思うよ。それでも彼女になれないとか、ハードル高すぎる気がする。他に何を望んでんの、なんて悪態をついたりして、しょうもない。あたしには正直足りないものばっかりだ。死にたい。

 

あたしは足りないところばっかりだから、特別になんてなれっこない。知っている。でも君の「正解」になりたい。なれるようにがんばるから、お願いだから嫌いになんてならないでね。